作品概要
「これがラブホテル…? まるで高級ホテルじゃない…!」 「金、信用、そして私の貴重な時間が失われてしまったのだよ」 大会社の社長を前に、震え上がる男がいた。 彼が仕事でミスをして、その話である。 「ここで怒鳴り散らして、負債を負わしても良いのだが…」 社長は男に一瞥する。そして、語る。 「…それで未来の芽を摘むなんてマネは、私の信念に反する。そこでだ」 男は下げた頭に社長の眼差しを感じつつ、次の言葉を待った。 「キミの奥さんを愛人として迎えさせてもらう。 ―――拒否権はない」 男は脳裏によぎった『次期社長の座』という気持ちと『ただひとりの愛妻を渡す』という考えを飲み込んで、言葉を吐き出した。 「この上ない恩赦ッ!!」 私は、地位と名誉…
【試し読み】キミの奥さんを愛人として迎えさせてもらう ―――拒否権はない。






【作品の概要】
「これがラブホテル…? まるで高級ホテルじゃない…!」
「金、信用、そして私の貴重な時間が失われてしまったのだよ」
大会社の社長を前に、震え上がる男がいた。
彼が仕事でミスをして、その話である。
「ここで怒鳴り散らして、負債を負わしても良いのだが…」
社長は男に一瞥する。そして、語る。
「…それで未来の芽を摘むなんてマネは、私の信念に反する。そこでだ」
男は下げた頭に社長の眼差しを感じつつ、次の言葉を待った。
「キミの奥さんを愛人として迎えさせてもらう。
―――拒否権はない」
男は脳裏によぎった『次期社長の座』という気持ちと『ただひとりの愛妻を渡す』という考えを飲み込んで、言葉を吐き出した。
「この上ない恩赦ッ!!」
私は、地位と名誉のため妻を愛人として差し出したのであった。
―――妻はVIP専用ラブホへと向かっていった。
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全31ページ/本編27ページ
★スペシャルサンクス★
ミルさん、ならびにハジマニアデビルの皆様